今の車には無い小さくてカッコかわいい魅力がある車「ローバーミニ!」
そんなミニを実際所持してみた感想を紹介していこうと思います。
どんな車?
今で言う旧ミニというクルマは1959年イギリスで誕生した車だ。そのコンセプトは小さくて経済性がよく、大人4人が乗れるというもの。もともとはイギリスBMCが開発し、オースチンとモーリスに作らせていたもの。しかし経営危機になったイギリスの国策で統廃合されたりして、最終的にROVER(ローバー)が作っていた。
その後フロントマスクを変更したクラブマン等ありましたが、結局大きなモデルチェンジが無いまま2000年10月まで生産が続けられた歴史の長い車です。
生産中止からすでに20年も経過!
ふつーに考えたら20年以上前に生産終了してるやばいクルマだ!
原型も60年以上前からほとんど変わらずモデルチェンジしていないんだからよく今走ってられるよな~と思う。いやほんとに・・・。でもそれが魅力でもあり、長く変わらなかった事で都合がよい所はパーツが多く出回っていてメーカーが存在しなくてもOEM品などある為クルマの修理やカスタマイズが出来ちゃう。だから今でも生きながらえてんだよねー。
軽自動車より小さい!?
知らない人は驚くかもですが、実は今の軽自動車規格より旧ミニは小さいんです。
でもエンジン排気量が1000CCクラスから1300CCクラスなのでのいわゆるリッターカーの普通車に分類されます。税金高めですね・・・( ̄▽ ̄;)。
車体サイズ比較
車名 | 全長(mm) | 全幅(mm) | 全高(mm) |
ローバーミニ | 3075 | 1440 | 1330 |
BMW MINI | 3835 | 1725 | 1430 |
ホンダ N-BOX | 3395 | 1475 | 1780 |
上の表を見てもわかるように現行車と比べると名に恥じぬ小型さ!ミニミニです。
自分は「軽自動車専用」って書いてある駐車場へ堂々とこじんまり停めます。
維持費について
車検費用について
外車で古い車なので心配なとこですね。実際どのくらい費用がかかるのか紹介します。
車検費用の内容には法定費用、諸費用、整備費用があり、これにパーツ費用などがプラスされていきます。法定費用は何処で受けても変わらない額ですが、諸費用と整備費用がサービス工場によって変わってくるところです。
重量税 | 25,200 |
自賠責保険 | 25,830 |
印紙代 | 1,200 |
指定車検代行費用 | 16,000 |
テスター料金 | 2,000 |
諸費用合計 | 70,230 |
右の表が諸費用と法定費用になります。
車検を受ける為に必要なお金ですね。
国産車でもこのくらいはかかりますよね。
下の表は部品代と整備費用になります。
作業内容&使用部品等 | 数量 | 部品代 | 技術料 | |
1 | 車検整備一式及び12ヶ月点検 | 35,000 | ||
2 | 下廻り 各部点検&パスター塗装 | 1本 | 2,000 | 2,000 |
3 | 洗浄(エンジン・下廻り)スチーム洗車 | 3,000 | ||
4 | エンジンオイル交換 | 5.5ℓ | 6,600 | 1,500 |
5 | オイルエレメント交換 | 1個 | 1,000 | |
6 | ドレンボルト銅ワッシャー交換 | 1枚 | 350 | |
7 | 左右リバウンドバッファー交換 | 2個 | 2,800 | |
8 | ブレーキオイル交換 | 1.0ℓ | 2,000 | |
合計 | 14,750 | 41,500 |
上記表1の車検整備一式内容は以下になります。
・前後ブレーキ点検、清掃、調整。
・動力伝達装置点検
・ステアリング装置 点検、調整。
・サスペンション 点検。
・エンジン及び電気系統 点検、調整。
気になるのは4のオイル交換費用が6,600円+技術料1,500円=8,100円と高価なところ。自分の依頼しているところではミニはこの値段になりますが、※グリスアップもやってくれます。
※ミニは足回りに前6か所、後ろ2か所グリスアップが定期的に必要です。
今回パーツは主に表7の左右のリバウンドバッファーくらいしか交換してませんが技術料が発生していません!?
なるべく安く車検を受けたいと申し出たらお店の人が対応サービスしてくれました。
<(_ _)>ありがとうございます。
諸費用合計70,230円
部品代 14,750円
技術料 41,500円 総計126,480円(税抜き)
思ってたよりは安くすんだでしょ!?
でも故障や修理、交換部品があると高額になる事はあります。
燃費とその他
普段通勤に使用していて燃費を正確にデータ取りしてませんがざっくり計算で、1リッター当たり10㎞~12㎞くらいだと思います。ただし燃料がミニの場合はハイオク使用になります。現車のエコカーに比べちゃうと到底勝てませんが、20年前の車と考えると優秀だと思います。
ちなみに燃料タンク容量は34リットルで、自分は給油に30リットル入れた事は1度もありません。最高で27リットルくらいでした。早めに給油はしておきましょう。
その他維持費としてはやはり修理費、パーツ代でしょう。ミニを購入した時の状態にもよりますが、最初にどこまで手を入れておくかによって違ってくると思われます。
自分の場合は妻子持ちの工場で働く只のおっさんなので、金出せるわけ無いっス!
( ̄▽ ̄;)
なので取り合えず車検整備して屋根だけ塗装し直した、走れる状態の車を購入してますからやはり後々パーツ交換等修理しながら現在乗っている状態です。
故障トラブルや修理を避けたいのであれば信頼できる専門店で相談しながら最初にある程度の出費は必要になるかと思います。とはいえ20年前に生産終了してますから不具合箇所があって当然の車と思った方がいいですよ~。
実際のところ故障は?
購入してからの今まで約3年乗ってますがやっぱり多い!。
1994年製のミニで古い車なので故障、トラブルは当然と言えばそうなんですが正直おどろかされます。
リストにまとめまてみました。
故障履歴
- フロアから謎のカタカタ音?ボディーに亀裂が!
- ブレーキランプが点灯しない。
- クーラーが効かない。
- ステディブラケット破損。
- 走行中にエンジンが止まる!!
- クラッチが切れない!
- 燃料がない!? 燃料計が・・・。
- エンジンオイル減少。
- 走行中に窓が!!
- もしかして雨漏り?!
- 元気がないエンジン始動。
- 今度こそステディーロッドブッシュ交換。
- シートにお尻がズボッと⁉めりこむ!
まだまだ出てきそうな気配です。正直最初の方のトラブルでくじけそうになりました。💧
お金もないし修理技術があるわけでも無いですが自分で何とか出来る所は頑張っていこうと思っとります。
トラブルをなるべく避けようと思ったら、日ごろから整備点検を信頼できるショップで行い未然に対策をしておきましょう。
まあ何というかトラブルも楽しめ⁉みたいなノリはいるかも。
良いところ・ダメなところ
所持してみて自分が思う良い所、ダメなところをリストにまとめてみました。
良いところ
- 小さくてカッコイイところ。
- ゴーカートフィーリング!
- 情報が多い。自分でも修理。
- パーツが多い。
- 自分好みにカスタマイズ。
1.小さくてカッコイイところ
完全に自分の主観ですが、車の中でもマスコット的な車じゃないですか⁉
60年前のデザインなのに飽きることなく今でも「車」の顔をしてますよね。
またクラッシクカーの中では気軽に乗り出せる車ではないかなぁ~と勝手に思っとります。おまけに小さいので日本の住宅事情にもマッチ!省スペースでの駐車や住宅地の狭い路地でも駆け抜けます。まさに俺のマシ~ンです。
2.ゴーカートフィーリング!
ミニに乗って運転してみた時に思うのがこの感覚で、すべての操作が車とダイレクトにつながっているという感じになります。ハンドルはパワステなんてついてないのでタイヤ交換または空気圧が変わるだけでハンドリングの変化に気が付きます。サスペンションもバネじゃなくてゴムでおまけに車高が低いので、屋根付きの公道を走れるゴーカートを運転しているような面白い感覚になり通勤がちょっと楽しくなります。
現車では味わえないですね。
3.情報が多い。自分でも修理。
歴史の長い車で専門店や雑誌もあります、当然ネットでの情報も多いです。
ウィークポイントや対策情報なども多くあり、それら情報を元に自分で対策や修理またはパーツの取り付けも出来てしまう事もあるので助かります。
参考ネット情報リンク貼らせて頂きます。
https://minkara.carview.co.jp/ ←みんカラ
http://www.minitada.net/index3.html ←只今ミニは故障中
4.パーツが多い。
旧車やクラッシックカーに乗る人は困り所のパーツですがローバーミニに関しては下手な国産中古車よりも豊富にパーツが出回ってます。
ゴムブッシュ部品からエンジン部品ボディーパーツまで出回ってます。また自分はショップの方に中古のストックパーツを安く譲ってもらったり、オークションで出回っているパーツを安く購入してます。
5.自分好みにカスタマイズ。
上の3.4.の項目であることから自分オリジナルのカスタマイズされて乗ってらっしゃる方がとても多いです。あくまで自己責任ですがかっこよくカスタムし放題!!。
購入時にオーダーメイドで依頼すると最初から自分専用マシンが出来きちゃうかも!? また長い目でカッコかわいく仕上げていく楽しみもありますよ~。
自分のミニもカスタマイズ出来たら紹介していきたいです。
まずはおこづかいを貯めなきゃダメすけど・・・💧。
ダメなところ
1.トラブル多し
やはり外車で古い車なので故障、トラブルは国産車の様に無いとはいきません。
購入時はある程度の覚悟とメンテや修理を楽しめるか?!という気持ちが求められます。最初に何処まで整備されているかにもよりますが、外車で中古車です。
信頼出来るショップが近くにあるといいんですが。
2.維持費がかかる。
上のトラブルが多いという事は当然修理費やパーツ代がかかりますので出費が増えます。また上記に書きました様に車検費用なども国産現車と比べるとやはり高くなりがちです。
2年間車検まで維持するのに、国産車の車検整備費プラスある程度のお金がかかる事も考えておきましょう。
※自分は車検費15万円×2=30万円くらいの予算はみてました。これで何とかしてくれろ~。
はっきり言って(大きく分けて)この2つのデメリットの限ります。
まとめ
最近では見かける事も少なくなってきた旧ミニですがそこがまた魅力です。
エコカーや利便性のある車がある現代ですが、古い車を長く大切に乗る事も大事ですよね。というか旧車でここまで手軽に乗れる車は他にないのでは?!
だから興味があったら乗っちゃいましょう!今しかないから買っちゃいな!?
ただし、現車確認し自分が納得してから購入しましょう。
良くネットなどで現車確認せず購入されてますが後々泣きます。
現車確認してもわからない事、購入後のトラブルはありますがそれでも気が付ける事、不安なことなど直接見て知る事ができるし、販売される方へ現物を見ながら問い合わせも出来ます。
それから、古い車で外車なので日本車の様にノントラブルとはいきません!
だからといって捨てるのではなく、トラブルを楽しむくらいのつもりでいましょう。
トラブルをなるべく防ごうと思ったら日頃の点検などを自分でもしっかり行い、車の不調にいち早く気付いて早めの対策を行う様にしましょう。自分で触って車の事が解ってくると面白みも出てきますよ。可愛がってあげましょう。
現車には無い魅力ある車なので興味ある方はミニと一緒に、素敵なカーライフを楽しみましょう!
ちなみにミニの事を良く「ミニクーパー」と呼びますが、「クーパー(Cooper)」はグレードで他にもスタンダードモデルとして「メイフェア(Mayfair)」などもありますからお間違いなく!
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