今回は、私が所有している走行距離22,000kmのバモス MT 4WD(冠水車)の整備記録です。
このバモスは冠水歴があることを承知で購入しましたが、安心して乗るために少しずつ整備を進めています。
今回は車検を前に、ブレーキフルードの交換を実施しました。
ブレーキは車の中でも最も重要な保安部品です。ブレーキフルードは普段あまり気にしない方も多いと思いますが、定期的な交換が必要な消耗品でもあります。
※ブレーキ関係の整備不良は危険を伴うため、素人整備はお勧め致しません。
※自信のない方は整備工場、プロの方にお任せしましょう。
※この記事は私個人の作業記録です。整備される場合は自己責任でお願いします。
ブレーキフルードの状態を確認
まずはブレーキフルードリザーバータンクを点検しました。
バモスのブレーキフルードリザーバータンクは、運転席右前のダッシュボードカバーを開けると確認できます。


新品のブレーキフルードは透明度ある琥珀色ですが、私のバモスは茶色く変色していました。
整備記録や保管状況が分からず、そして冠水歴を考えると交換しておいた方が安心です。
また2年に一度の車検時や、今回の様にブレーキフルードが茶色く濁っていたら交換しておく方が良いです。
ブレーキフルードは空気中の水分を吸収する性質(吸湿性)があるため、長期間使用すると水分量が増え以下の様な症状が発生する可能性が上がります。
- ブレーキ性能の低下
- ベーパーロック現象の原因
- ブレーキ内部の錆や腐食
冠水車の場合は通常の中古車以上に、水分の影響を考えて整備しておきたい部分です。
今回使用した工具・用品
今回使用したものはこちらです。
- DOT4またはDOT3ブレーキフルード
- パーツクリーナー
- メガネレンチ
- ブレーキブリーダーホース(ワンウェイバルブ付き)
- シリンジ(注射器)
- ペットボトル
- ウエス
- ジャッキ
- リジッドラック(ウマ)
※ブレーキフルードは吸湿性がある為、降雨時や湿度が高い時の交換は控えましょう!
ブレーキフルード交換手順
車両をジャッキアップしタイヤを外す
平坦な場所でサイドブレーキをかけ、ジャッキアップします。
必ずリジッドラック(ウマ)を使用し、安全を確保してから作業を行います。
バモスのジャッキアップポイントはフロント側はバンパー下から見てすぐの所にクロスメンバ中央部に四角い突起があります。
リア側はアクスルビーム(丸くて太いバー)の中央部に油圧ジャッキをかけて下さい。
以下参照
https://www.kouronpub-onlineshop.com/html//template/default/assets/pdf/jackr2.pdf


必ず馬(ジャッキスタンド)を両サイドのジャッキポイントに設置して作業しましょう。
またジャッキアップする時は接地しているタイヤにタイヤストッパーを使用します。
リザーバータンクから古いフルードを抜く
スポイト、シリンジなどを使ってリザーバータンク内の古いフルードをできるだけ吸い取ります。
リザーバタンクの周囲をウエス等で養生してから作業します。
フルードがこぼれたらすぐに拭き取りましょう。
完全に空にはせず、リザーバタンク下限にフルードを残した状態で止めておきます。
※完全に抜き取るとエアー抜き作業が必要になります!
※ブレーキフルードはこぼれたらすぐにふき取っておきましょう。塗装をいためます!
リザーバタンクに新しいフルードを入れる
抜いた時と同様にスポイド、シリンジを使用して新しいブレーキフルードを、リザーバタンクへ注入します。
注入量は抜いた分量だけ入れます。(タンクのアッパーレベルを超えない様に)
入れすぎ注意!
ブリーダープラグにレンチをセットしホース取り付け
リザーバータンクから一番遠い左後ろ側のブレーキから作業します。
ブリーダープラグへ、※メガネレンチを取り付けてからホースを取り付けます。
※ホースを先に取り付けると、メガネレンチがかけれません!
リヤ側はドラムブレーキの裏側にブリーダープラグがある。


ホースの反対側はペットボトルへ繋ぎ排出されるブレーキフルードを受け取ります。
取り付けるホースは耐油性で、※ワンウェイバルブが取り付けてあると便利です。
※逆流防止弁 エアーが逆流しない。


ブリーダープラグを緩めてブレーキペダルを操作する
※私は二人で作業していますが、ワンウェイバルブ(逆止弁)が取り付けてあれば一人作業も可能です。
・運転席に座ってブレーキペダルを操作する人。
・ブレーキブリーダープラグからブレーキフルードを抜き取る人。
二人の役割を決めて以下操作を行います。
- ブレーキブリーダープラグを1/4~1/3回転だけ緩めます。※緩め過ぎるとエアーが入る!
- ブレーキペダルを「1,2,3~」のリズムに合わせて、3回踏み込む「3~」は長め。
- 2の動作を何回か繰り返し、排出されるブレーキフルードの色がきれいになるまで続ける。
- ブレーキフルードの色がきれいになったら、2回ほど2.の動作を繰り返す。
- ブレーキペダルを踏んでいる「1,2,3~」の「3~」の時にブリーダープラグを締める。
(一人の時は踏み終わってから締める) - ブリーダープラグに接続したホースに気泡(エアー)が無い事を確認する。
※気泡がある場合はもう一度1.2.5.6.の動作を繰り返す。
二人で作業するとブレーキフルードの漏れ、エアーの嚙みこみ、ブレーキフルードの色の変化等を確認しやすいので、おすすめです。
一人作業時は、上記事を注意して作業をすすめましょう。
以下Yutubeで見つけた参考動画です。
作業終了後はホースを外して、ブレーキフルードがこぼれた箇所を水で流し、拭き取っておきます。
リザーバータンクの液量を確認
作業中は必ずリザーバータンクの液量を確認します。
液面が下がって空になるとエアを吸い込み、エア抜きを最初からやり直す場合があります。
液量を切らさないよう注意しながら新しいフルードを補充します。
私の場合は5セット、(1,2,3~を1セット)ブレーキを踏んだら確認していました。
4箇所ブレーキフルード交換順序
リザーバタンクから一番遠い位置のブレーキからフルード交換をします。
バモスの場合、左後ろが一番ブレーキリザーバから遠いので最初に行いました。
バモスのブレーキフルード交換順
1.左後ろ → 2.右後ろ → 3.左前 → 4.右前
4箇所交換後に最終確認
4箇所、全輪交換が終わったら
- ブレーキペダルの踏み心地
- ブリーダープラグからブレーキフルードの漏れが無いか
- リザーバータンク液量
を確認します。
ブレーキペダルが最後まで軽いタッチで踏み込めてしまうと、エアーが入ってしまっています。
この場合エアー抜き作業が必要です。
最後に低速で試運転を行い、異常がないことを確認します。
注意点
最近では、ワンウェイバルブ付きチューブ、ワンマンブリーダーや加圧式ブレーキブリーダーを使用することで、一人でも比較的スムーズに交換できます。
一人でDIY整備をする機会が多い方には便利な工具です。
ただし、どの方法でもリザーバータンクの液量管理は非常に重要です。
エアを吸わせてしまうとブレーキ性能に影響するため、慎重に作業しましょう。
ブレーキフルードの交換後は必ず、ブレーキの作動確認を行います。
ペダルタッチ、低速での停止等を数回テストし、ブレーキフルードの漏れが無いかを各ブレーキブリーダープラグを中心に確認しましょう。
※ブレーキトラブルは自分一人だけの事故では済まなくなります。
※確実な整備知識ある人に確認してもらう様おすすめします。
まとめ
ブレーキフルードは普段目立たない存在ですが、安全性を維持するためには欠かせない消耗品です。
走行距離が少ない車でも、年数の経過や保管環境によって劣化します。
特に冠水車は通常の中古車以上に、水分による影響を考慮した点検・交換が重要だと感じました。
これからも、この冠水車バモスを整備しながら、実際に交換した部品や修理内容をブログで紹介していきます。
同じようにバモスのDIY整備や冠水車の維持に興味がある方の参考になれば幸いです。

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