車のマフラーやエキマニなどを固定しているボルト、ナットは錆びついて固着したり、痩せ細っていたりして取り外しが非常に困難な場合が多いです。
そんな時どうやってボルト、ナットを取り外すのか?その方法について私が知っている事を紹介したいと思います。
浸透潤滑剤を使用する。
浸透潤滑剤を錆ついたボルトやナットに吹き付けておきます。
錆びついた金属に浸透して、ボルトやナットが緩みやすくなります。
時間をかけてゆっくり、じっくり深く浸透させたいので作業日前日や、その前から吹きかけておくと効果が出やすいと思われます。
有名なのが「KURE CRC 5-56」です。
ホームセンターなどでも入手可能で安価!定番品ですね。
私もこいつをたっぷり吹き付けエキマニのナットを緩めました。
さらに強力で評判が良いのは、「WAKO’S ラスペネ」です。
少々価格は上がりますが、業務用でプロも使用しています。
パイプで工具全長を延長する。
この方法はあまり正しいとは思いませんが、一番手っ取り早い方法で、コストもかかりません。
浸透潤滑剤と併用しましょう。
廃材があれば良いですが、大抵の場合その辺に鉄パイプなんて落ちてません‼(笑)
ホームセンターで数百円の適当な長さのパイプを購入し、工具の柄の部分に差し込み長さを延長して使用します。いわゆるてこの原理ですね。
只しこの方法を無理に行うとボルトをへし折ってしまう可能性があるので、力加減に注意が必要です。
ゆっくり確かめながら力をかけていきましょう。
※締めこむ時は使用しないようにしましょう。
ナットツイスターを使用する
錆が進行しているとナットやボルトの頭部分(工具をかける所)が細ってしまい、規格サイズのソケットやメガネレンチなど使用するとなめてしまって緩まない状態になっています。
私もバモスのエキゾーストマニホールド遮熱板取り付けボルトを外す時、レンチサイズは10mmのはずなのに、ガタガタでインチサイズ11/32で奇跡的にサイズが合い取り外せました。(約8.7mm 痩せすぎ!)
そんな状態のナットを緩めるときに、使用する工具があります。
工具のソケット内部が食いつくような形になっています。
※こちらの工具は使用した際ナットやボルトに食い込ませる構造になっているので、ナットやボルトの再使用は基本できなくなります。
まあ基本的には錆ついたボルト、ナットの再使用は控えたいですね。
バイスプライヤー。
ナットツイスターを使用出来ればその方が良いと思うのですが、他にもバイスプライヤーという工具があります。
これでなめてしまったナットやボルトの頭部分をがっちりクランプして、少しずつ緩めていきます。
メガネレンチや、ナットツイスターのソケットサイズに合わなくなってしまったナット、ボルトの頭でも挟み込みことで使用する事ができます。
ロッキングレンチはナットやボルトの頭を横からしっかりホールド出来る様な形になっています。
バーナーで炙る。
金属の熱膨張を利用する方法です。
錆びついたナットをガスバーナーで炙る事で、熱膨張したナットがボルトのネジ部分と固着が外れることで、ナットが緩まるという理屈です。
ただしバーナー(火炎)を使用する為、取り扱いには注意が必要です。対象となるボルトやナットの近くに燃えやすい物が無い事が使用条件になります。
また、あまり熱をかけすぎると他の部分へ熱による歪を発生させるリスクもあります。
私は最終手段と考えていました。火傷注意‼
プロの方はアセチレンガス(溶接用)を利用している事が多いようです。
私の様な一般の方は、上のバーナーなどを使用するのが良いかと思います。
こちらの動画で実演されてみえました。
冷却する。
押してダメなら引いてみろ!な考えで、上のバーナーで炙るとは真逆の考え方になります。
金属の熱膨張を逆に利用しています。
これ!実は私はまだやった事がないんですが💧もしうまく出来たら皆さんにも是非おすすめしたい!
何といってもバーナー使用するよりも危なくない!
下のケミカル剤を吹き付けて、作業するだけ!
ボルト、ナットの頭が錆で細っていたり、なめてしまった時はプライヤーやナットツイスターを併用して利用しましょう。
こちらの記事でも紹介されていました。
リンク貼らせて頂きます。
まとめ
サビついたボルト、ナットの取り外しは本当に地味でめんどくさい作業で嫌になりますよね。
実際にやってみてボルト、ナットが緩まないと時間がかかり、あきらめそうになります。
しかし!人が作ったもの知恵と工夫と努力で何とかなります。
実際私も車のマフラーやエキマニのサビついて固着したボルトナットを上のいくつかの方法を試しながら、取り外す事が出来ました!
大事なのは諦めない事。
ただし地味に時間はかかるので作業時間の確保はしておきましょう。
そして段取りも必要です。
紹介した方法をある程度考慮して、安価で用意出来るケミカル剤(浸透潤滑剤)や鉄パイプなどは予め準備して作業にかかりましょう。
まずはCRC5-56から試してみよう。(安いから)
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