オイル確認の為オイルレベルゲージを確認したら、先端に少ししかオイルが付着しない程、減少してしまっていた。エンジンの燃焼状態を把握する為、スパークプラグを外そうと思ったら・・・
こりゃ大変だ―ってことで素人修理を開始!前回の続きからです。
以下自己責任でおねがいします。
タペットカバー・カムシャフトホルダーの洗浄
取り外したタペットカバーとカムシャフトホルダーがオイルで汚れているので綺麗にしていきます。
パーツクリーナーや灯油(洗油)を使用して使用済み歯ブラシや、ウエスでごしごし汚れを落としていきました。
多少は綺麗になりましたよね・・・💧
カムシャフトホルダーも古くなったOリングを取り外し、使用済み歯ブラシなどを利用しオイル汚れやスラッジを落として行きます。
油で炒めた飴色の玉ねぎのようなエンジン内部の色ですが、当然元からこの様な色では無いようです。
所々に見える銀色の部分が本来の色! 使用感ありますな~。
針金ワイヤーのボルト固定はしたままで洗浄しています。
本来ならバラバラにしてパーツ一つずつ洗浄していくべきかも知れませんが、なんせサンデーメカニック(ど素人)なんでやめときます。
子供も「手伝う。」と言って協力してくれました。ありがと―!若い人。
一応バラバラになってしまった時のために、分解、組図貼り付けときます。
カムシャフトホルダーの組付け
洗浄が終わったら、新しいパッキンシール類を取り付けていきます。
新品のOリングは弾力があり、使用済みの物とは全然感触が違いました。
Oリングを3つとも交換したら、カムシャフトホルダーのエンジン取り付け面にキズや汚れが無いか確認します。エンジン側も同じく確認しておきます。
汚れや異物がある場合は取り除いておきましょう。またキズを付けてしまった場合は、平面ならオイルストーンで凸部を平にしておきましょう。
汚れ、異物、キズの確認を行ったらカムシャフトホルダーをエンジンに取り付けていきます。
エンジン側のシャフトとホルダー部分にエンジンオイルを塗布しておきます。
カムシャフトホルダーを取り付けます。
最初はカムシャフトがバラバラにならないように軽くボルトを締めこんでエンジンへ取り付けておき、ある程度組み付いたら針金を取り外していきます。
ボルトの締め付けは最初は手締めで軽く締めこんでいきます。
ボルトは中央部分から、歪(ひずみ)を外へ逃がしていくイメージで締めこんでいきます。
一気に締めこまず2~3回に分けて締めこむようにします。
ボルトの締め付けトルクは22N・m(2.2Kg・m)
ボルトの締め付け順は取り外す時と逆手順です。
タペットクリアランスの調整
ここまで来たらあとはタペットカバーを取り付けるだけ、と思いますがここでひと手間。
せっかくなのでタペットクリアランスの調整に挑戦!
シックネスゲージでタペットとロッカーアームの隙間を確認、調整します。
タペットクリアランス調整手順
調整は常温(油温:10℃~40℃)で行います。
調整はクランクシャフトプーリーを回転させて、各気筒の圧縮上死点位置で行います。
クランクシャフトプーリーのボルトは右ネジですが、クランクシャフトはそのボルトに工具をかけて左回転(反時計)に回す為、ボルトが緩まる恐れがあります。調整後はボルトの緩みを確認しましょう。
プーリーボルト 締め付けトルク:113N・m(11.5Kgf・m)
1. クランクシャフトプーリーを反時計回りに回転させながら、カムシャフトプーリーの「1」マークがヘッドの真上側に来るようにする。この時シリンダヘッド上面とカムシャフトに合わせマークがついているので確認しながら、クランクシャフトを回転させて合わせる。
2. 1番シリンダーの圧縮上死点位置を合わせたら、シックネスゲージで1番シリンダーのインテーク側、エキゾースト側ともに確認する。各シリンダーの場所はプーリー側から1番、2番、3番です。
バルブクリアランス標準値
インテーク側:0.15~0.19
エキゾースト側:0.23~0.27
自分のはインテーク側、0.1mmオーバー エキゾースト側0.05mmオーバーしてました。💧
3. ロックナットを矢印の方へ緩めて、アジャストスクリューネジを回しシックネスゲージを使用して適正なクリアランスへ調整する。
ロックナットを締め付ける際、アジャストスクリューで調整した隙間が変化してしまうので画像の様にドライバーで締まり込みすぎないよう調整しながらロックナットを締め付けました。
ロックナット締め付けトルク:14N・m(1.4Kg・m)
4. 同様に2~3番の各気筒もカムシャフトプーリーに「2」、「3」と刻印があるので順番に合わせていきます。
5. 調整し終えたらもう一度各シリンダーの上死点を合わせて、シックネスゲージで確認作業していきます。←念のため。
タペットカバー取り付け
タペットカバーを取り付ける為に、パッキン類を交換しておきます。
プラグホールパッキン、取り付けボルト部のシールパッキン、タペットカバーパッキンを交換する。
取り付けボルトの古いシールパッキンはカッターナイフで切り落として、新品のパッキンをソケットレンチ工具などを使用して、強引にねじ込んでとりつけました。
タペットカバーパッキンを取り付けたらパッキンのコーナー部(赤〇部分)に液体ガスケットを塗布します。
エンジン側の取り付け面を清掃しておき、ゴミなど異物がないか確認しておきます。
液体ガスケットを塗布したら、タペットカバーを取り付けていきます。
取り付けボルトの締め付けトルク:9.8N・m(1.0Kg・m)
一気に締めずに、2~3回わけて均等な力で締めこんでいきます。
タペットサーキュラープラグ交換
忘れかけていましたが、ここでタペットサーキュラープラグを交換します。
この部品はカムシャフトプーリーの反対側にあるシャフト端面の蓋の様なパーツです。
ディーラーにてカムシャフトホルダーのOリングを購入した時一緒に購入してます。
オイル漏れなど劣化によって起こしやすい部品と聞きましたので、ついでに交換しておきます。
取り付けには向きがあるので注意しましょう。
サーキュラープラグ端面に上画像のような印があります。
_・_ の様なやつですが、2つのバー印はシリンダーヘッド端面と平行に合わせます。
・はシリンダーヘッドの上側(タペットカバー側)に来るように取り付けます。
取り付け場所はカムシャフトプーリーの反対側軸端ですが画像等撮り忘れていました。
動画にて説明されているのがありましたので、リンク貼らせて頂きます。
E07Zエンジン(アクティバン、アクティトラック、バモス、ホビオ、ライフ)の持病発動! オイル漏れを332円で修理!
オイル注入
最後にオイルを注入する事!
これを忘れると元も子もない!
ホンダ バモスの推奨エンジンオイルは「0W-20」になります。
推奨オイル:0W-20 (TURBO:5W-30)
オイル交換使用量:2.5ℓ
オイルフィルター交換使用量:2.7ℓ
になります。HM1,HM2とも同条件になる様です。
オイルを注入したら交換したパーツから漏れが無いか確認します。
いきなりエンジンスタートせず、軽くクランキングさせます。(エンジンをかけない)
これはオイルをエンジン内部へ潤滑させる為です。
エンジンスタートして、各部漏れが無い事を確認します。
異常がなければ、実走行して異常がないかを確認。走行後に再びエンジン回りに異常がないかを確認しましょう。
異常が無ければ整備成功!
まとめ
エンジンを整備するなんて素人には無理かな~と思うところはありましたが、やってみると案外出来ちゃいました。(自己責任でお願いします。)
ネットや、整備に詳しい方から情報を仕入れて頭の中で整理して、計画を立ててから取り掛かれば何とかやりきる事が出来ると思います。
特にネット情報は知りたい時に情報が見えるので助かります。
間違った情報などもある様なので、注意しなくていけませんが・・・。
プラグホールへのオイル漏れはなくなりましたが、オイルの減少が無くなったわけではありませんので今後も修理対策は必要かと思います。が今回初めてバモスのエンジン、カムシャフトホルダーを外してまた取り付け、エンジンがかかった時は安堵しました~。
交換したパーツ類もそんなに高価な物もありませんでしたし、自分で交換して整備するのは苦労してもやっぱり楽しー!
ただし素人整備だけに自分の場合は2日間も時間がかかりました。
時間に余裕が取れる休日にしっかり準備、計画して整備することをおすすめします。
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