しばらく放置して乗らずにいた折りたたみ自転車のブレーキのアウターチューブが破れていました。
まだまだ乗れる自転車なので、素人整備でなんとか直せないかネット情報などを利用し交換修理に挑戦してみました。
※整備については自己責任でお願いします。
ブレーキアウターチューブの破損
リヤブレーキのアウターチューブが破れていました。
原因は判りません。
転倒させていてダメージに気が付いていなかったのかもしれません。
本当に久しぶりに物置きから引っ張り出してきた折りたたみ自転車だったので、サビついている箇所もありました。💧
サビはともかくブレーキに劣化や故障があるのは良くないので、素人でも修理出来るのかネット情報などを駆使して挑戦してみる事にしました。
交換修理するブレーキワイヤーの長さを測って部品があるのか調べてみる事にしました。
以下が所持している自転車のブレーキワイヤー長さです。
- フロントブレーキワイヤ:アウターの長さ 60cm
- リヤブレーキワイヤ:アウターの長さ 約150cm
リヤブレーキワイヤーの長さは車体に這わせている為、測りづらいです。
出来れば車体から取り外して計測した方が正確に測れると思いますが、僕はメジャーで適当に測っています。
ブレーキワイヤー交換部品購入
交換部品は近くのホームセンターで調達してきましたが、ネットでも販売されています。
前後ブレーキワイヤーともに少し現状より長いアウターワイヤーの物しか販売されていなかったですが、以下の物を購入しました。
不具合があるのはリアブレーキアウターだけですが、どうせなのでインナーワイヤーと前側ブレーキワイヤー、アウタキャップも一緒に交換しておきます。
購入した部品
- フロントブレーキ:アウターの長さ 62cm
- リヤブレーキ:アウターの長さ 152cm
- ブレーキ用アウタキャップ
ブレーキワイヤー交換方法
交換するブレーキワイヤー部品が入手出来たので交換作業を開始します。
以下に整備記録として手順を書き示しておきます。
※自転車整備は自己責任にて行って下さい。
リヤブレーキワイヤーの取り外し
自転車リヤ(後ろ)側のブレーキワイヤーから取り外します。
1.ブレーキインナーワイヤーのエンドキャップを取り外します。
ブレーキ作動側(リヤタイヤ)に繋がっているワイヤーの先端にワイヤー保護のためのエンドキャップが取り付けてあるので取り外します。
ペンチなどで挟んで引っ張れば簡単に取り外せます。
2.ブレーキワイヤーロックナットを緩める。
ブレーキインナーワイヤーを固定しているナットを緩めて、ワイヤーとスプリングを取り外す。
ナットはある程度緩めれば、ワイヤーを引き抜けます。
スプリングは無くさない様に注意!
3.ブレーキレバーからワイヤーを外す。
ブレーキレバーに繋がっているワイヤーを取り外します。
ブレーキレバーを一度握って、ワイヤーを引っ張ります。その時アウターワイヤーをつかんで溝から取り外します。
レバーの溝にワイヤー位置を合わせてブレーキワイヤーのタイコ部分を取り外します。
4.ブレーキワイヤーを車体から取り外す。
ブレーキワイヤーの両端が取り外せたので、後は車体に這わせているワイヤーを引き抜いていきます。
変速機用のワイヤー等に引っかけて傷つけない様に注意して取り外します。
リヤブレーキワイヤーの組付け
新品のブレーキワイヤーを組み付けて行きますがその前に、ブレーキアウターワイヤーの長さが気になったので車体から取り外した時に計測してみました。
取り外したリヤブレーキアウターワイヤーの長さは、148cmでした。
購入したものより4cm短い。
気になったので自転車屋の店員さんに聞いてみました。
店員さん
「多少長い分には問題ないかと思います。短いのはハンドル操作時に引っ張られるかもしれないので要注意です。」
と教えていただきました。
じゃそのままでいいか~と思い、一度組付けてみました。
しかし、たかが4cmですが余ったワイヤーのまとまりが悪く、気になったので結局3cm程度カットしました。(カットしなくても良い場合もある。)
※カットする時は忘れずに、中のインナーワイヤーを引き抜きましょう。
アウターワイヤーのカットはニッパー等で行えます。
短く切り過ぎると元に戻らんので、多少余裕も待たせてカットしましょう。
ブレーキアウターワイヤーの長さ調整が済んだので組付けていきます。
組付けは基本取り外しの逆手順になります。
1.ブレーキワイヤーを車体へ這わせます。
先端が丸い方(タイコ)はハンドル側、先端がワイヤーの方から車体へ通していきます。
変速機用のワイヤーをキズ付けない様に注意しましょう。
2.ブレーキレバーへワイヤーを取り付ける。
レバーの丸いくぼみにワイヤーのタイコ部分をはめ込みます。
ワイヤーを取りまわして、アウターワイヤーの口金部分をブレーキレバーのホルダー接続部分へ取り付けます。
まだテンションがかかって無いので外れやすくなっています。
3.ブレーキワイヤーロックナットを締めこむ。
リヤブレーキ作動側へワイヤーを組み付けます。
まず購入しておいたブレーキ用アウターキャップを取り付けます。
アウターキャップがリヤブレーキ調整用ナットにしっかりハマる事を確認して下さい。
取り外したスプリングを組み付ける事を忘れないように、ブレーキワイヤーへ通して組付けます。
ロックナットを緩めておいて、ブレーキワイヤーを通します。
ロックナットを締め付ける時にブレーキ作動アームを多少引っ張りこんでバネを縮めておきます。
ブレーキがかからない程度。(調整しながらやってみましょう。)
ロックナットを締め付けます。
この時ハンドルのブレーキレバー側のブレーキワイヤーがしっかりとレバーホルダーにはまり込んでいる事を確認して下さい。
4.ブレーキワイヤーエンドキャップを取り付ける。
ブレーキワイヤーを固定したら、インナーワイヤー恐らく長めに飛び出しているはずです。
それを適当な長さへカットします。
(僕は5cmくらいは残しています。)
あとはワイヤーのほつれなどを防止する為、エンドキャップをとりつけておきます。
エンドキャップはニッパーやペンチなどでカシメておきます。
フロントブレーキワイヤーの取り外し
ついでなのでフロントブレーキワイヤーも交換しておきます。
手順はリヤ側と同じです。
1.ブレーキインナーワイヤーのエンドキャップを外す。
ペンチやニッパーで取り外します。
はさんで引き抜けば取り外せます。
2.ブレーキワイヤーロックナットを緩める。
フロント側のブレーキワイヤーロックナットを緩めてワイヤーを引き抜きます。
3.ブレーキレバーからワイヤーを取り外す。
リヤブレーキの時と同じでワイヤー先端のタイコ部分を溝とワイヤー位置を合わせて外します。
車体へワイヤーが取りまわしてなければ以上で取り外せます。
フロントブレーキワイヤーの組付け
フロントブレーキワイヤーも2cm程度長めで、取りつけてあったアウターワイヤー60cmに対して、62cmの物を購入しています。
(つーか それしかなかった💧。)
組付けもリヤブレーキと同じでレバー側から取り付けていきます。
1.ブレーキレバーにワイヤーを取り付ける。
ブレーキレバーの丸いくぼみ部分へワイヤー先端のタイコ部分をはめ込みワイヤーをレバー取り付け部へ取り回します。(リヤブレーキ参照)
2.ブレーキワイヤーロックナットを締めこむ
ブレーキワイヤーをブレーキ調整部分とロックナット部分に通して、ロックナットを締めこみます。
ロックナットを締めこむときブレーキシュー(アーム)部分などを手で持ち、ホイールとブレーキシューのクリアランスを調整しながら締めこみます。
この時ブレーキレバーのワイヤー取り付け部分からアウターワイヤーが外れない様に注意が必要です。
レバーを握ったらブレーキが作動し、レバーを放すとブレーキがタイヤホイールに干渉しない様に、あそび量に注意して下さい。
細かい調整は後で調整ナットによって行えます。
3.ワイヤーエンドキャップを取り付ける。
余ったインナーワイヤーはカットしてエンドキャップを取り付けます。
ロックナットの位置から4cmくらいの位置でカットしました。
エンドキャップは取れない様にペンチなどでカシメます。
ブレーキの調整
ブレーキワイヤーを組み付けれたので、調整を行います。
リヤブレーキの調整
まずはリヤブレーキの微調整をおこないます。
調整ネジロックナットを緩めます。下画像赤矢印部分。
調整ネジ下画像青矢印部分を緩めたり、締めこんだりしてブレーキのあそび、効き代を調整していきます。
調整終了後は調整ネジロックナットを締めて調整がズレない様にしておきます。
フロントブレーキの調整
フロントブレーキの調整もリヤブレーキと同じで調整ナットによって行います。
調整ネジロックナットを緩めます。下画像赤矢印部分。
調整ネジ下画像青矢印部分を緩めたり、締めこんだりしてブレーキのあそび、効き代を調整します。
フロントブレーキも調整終了後は、調整ネジロックナットを締めて調整がズレない様にしておきます。
まとめ
ブレーキ関係の修理はしっかりやっておかないと危険なので、わからない時は自転車修理屋へもちこんで、ちゃんと修理してもらいましょう。
参考にして自分で整備される方は自己責任でお願いします。
今回は判りやすい故障(ブレーキアアウターチューブ破損)でしたが、ブレーキ関係に異常を感じた時は乗らずに早めに修理する事をおすすめします。
またお店に修理を依頼する時も「どんな状態か。」「どこに異常を感じるのか。」などを口頭で説明できる様に自転車の状態を把握しておくと良いでしょう。
僕のように久しぶりに自転車に乗ろうとした時は、十分に点検してからペダルを漕ぎ出しましょう。
僕も気が付かなかったら危なかったかも・・・💧。
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