僕の乗っている車ホンダ バモスにエンジンヘッドガスケット抜けの症状が現れました。
このまま放置しておくとオーバーヒートになりかねないので修理する事に。
素人でも修理出来るのか⁉ 挑戦してみました。ヘッドガスケット組立編です。
※作業は自己責任でお願いします。当方責任取れません。
エンジンヘッドガスケット交換 取り外し
まずはエンジンヘッドの取り外しから行います。
下記事にて作業紹介しています。
エンジンヘッド分解・整備
エンジンヘッドを降ろしたついでに、ヘッドのオーバーホールもしておきたいと思います。
素人作業なのでバルブのすり合わせなどは行っていませんが💧
下記事で作業紹介しています。
エンジンシリンダーブロック側の組付け準備
エンジンヘッドを組み付ける前にエンジン側の準備をしておきます。
インテークマニホールドの清掃
エンジンヘッド側にこびり付いていた紙製のガスケットを取り除きましたが、インテークマニホールドに付着したガスケットの残りや汚れも掃除しておきます。
シリンダブロック・エンジンピストンの清掃
せっかくエンジンヘッドを取り外してシリンダー内が見えるのでこちらも掃除します。
ピストンヘッドがカーボンがこびりついていて真っ黒でした。
エンジン洗浄剤を吹き付けて、真鍮ブラシや、スコッチブライトなどを使用して汚れを落としました。
エンジンブロックのオイルラインやウォータージャケットにゴミが入らない様にウエスなどで養生してから、ガシガシ汚れを落としました。
クランクシャフトにプーリーを仮付けして、エンジン回転方向に回し、各気筒の圧縮上死点位置で掃除をおこないました。
結構汚れは落とせたと思うのでこのくらいで妥協します💦。
最後にオイルスト―ンをシリンダーヘッドの合わせ面にかけておきました。
サーモスタットの組付け
サーモスタッドも交換しておきます。
特に異常は無かったですが、ついでに交換しておきます。
ウォーターポンプの組付け
ウォーターポンプも交換しておきます。
こちらも異常はないですが、交換時はタイミングベルトを外さなくてはいけないので、ついでに交換です。
Oリングをエンジンブロック側の溝に取り付けてから、ウォーターポンプを取り付けています。
実はこちらのウォーターポンプを交換する時にノックピンが付いている事を知らず、使用済みウォーターポンプから再利用する事にしました。
以下の商品の場合ウォーターポンプノックピンも同梱です。
ウオーターポンプからピンを引き抜く時に固着して取れず、キズ付けてボロボロになってしまいました。
ノックピンの再手配していると時間もかかる為、ホームセンターでΦ6のステンレスピンを買ってきて、取り付けにちょうど良い長さにサンダーで切断しました。
やっぱ一家に一台サンダー(電気ディスクグラインダー)ですね!
ノックピン・オリフィスの交換
エンジンシリンダーブロックの合わせ面についているノックピンとオリフィスを交換します。
ノックピンは再使用可能だと思いますが、ディーラーで部品手配した時用意されていたのでついでに交換です。
オリフィスがディーラ手配時は同梱されていなかったので、後で気付いて再手配していますが、オリフィスのOリング交換と清掃で再利用可能っぽいです。
エンジンヘッドガスケットを取り付ける
エンジンシリンダーブロックへガスケットを載せます。
裏表、位置合わせなど間違えない様に注意します。
ノックピンを先に取り付けているので位置は決まると思いますが。
エンジンシリンダヘッド組付け
カムシャフト・クランクシャフトの位置確認
クランクシャフトの位置とカムシャフトの位置を合わせます。
クランクシャフト位置合わせ
取り外す時に合わせた様に、1番ピストン圧縮上死点の位置へクランクシャフトを回して合わせます。
⇨と△マークの位置が合っていて、1番シリンダーピストンが圧縮上死点位置です。
カムシャフトの位置合わせ
※カムシャフトプーリーを回すとバルブが動きます。バルブの干渉に注意して作業します。
カムシャフトも1番圧縮上死点の為、1番シリンダーのバルブが全閉になる様にセットします。
プーリーをエンジン回転方向に回して「UP」と印されている位置がエンジンヘッド上側へ来るようした時、プーリー内側の長穴にある突起部がエンジンヘッド上面と水平になる様にセットします。
さらに裏側(エンジンヘッド側)からプーリーを見た時、プーリーの位置合わせ線がヘッド上面と合っているかを確認しておきます。
エンジンヘッドを載せる
エンジンヘッドを組み付ける準備が出来たので、いよいよ組付けます。
エンジンヘッドを車内側から取り付けます。
かなり重いのと取り付けに集中していた為、画像がありません(;´Д`A “`
手順としては
1.エンジンヘッドを傾けながら車内ハッチよりエンジンブロックへ載せ入れます。
2.エンジンヘッドガスケットをキズ付けない様にエンジンヘッドを取り付けます。
3.エンジンヘッドを位置決めピンへ合わせて取り付け、中央部のボルト1本手締めで固定します。
4.エンジンヘッドボルトを中央部より順に一定のトルクで締めみます。(一度に締めこまない)
※インテークマニホールドガスケットを先にヘッドに装着させてから取り付けましたが、ヘッドを取り付けてからでも装着出来たかも。
エンジンヘッドのボルト締め付け
エンジンヘッドボルトは新品の物へ交換します。
エンジンヘッドボルトの取り付けは取り外した時と逆手順で、中央部より対角に締めこんでいきます。
一度に規定トルクで締めこまず、順に同じトルクで何度かに分けて締めこんでいきます。
また取り付け時にネジ部、ワッシャー座面にエンジンオイルを塗布しておきます。
上画像逆手順で締め付けを行います。
⑧番から締め付け、①番が最後の順です。
締め付けトルク:64N.m
※締め付けトルクは必ず確認して取り付けします。
タイミングベルトの組付け
ウォーターポンプ部分タイミングベルトカバー組付け
ヘッドを組付け出来たら、タイミングベルトカバーの一部、ウォーターポンプ部分のカバーをとりつけておきます。
忘れてタイミングベルトを取り付けてしまうと、後から取り付けづらいです。
僕は忘れていました💧。
アジャスト・アイドラープーリーの交換
アジャストプーリー、アイドラープーリーも交換しておきます。
アジャストプーリーはスプリングが付いているので取り付け時に注意します。
クランクシャフトシールの交換
タイミングベルトを交換するタイミングで、クランクシャフトシールも交換しておいた方が良いです。
僕はその事を組立時に気付いて、パーツも発注していなかった為、未交換です。(;´Д`)
クランクシャフトプーリーを外して、シールプーラーなどを使用すると簡単に取り外せる様です。
後はシールと同径くらいの塩ビ管などをホームセンターなどで購入して、取り付け時にこじらないように、垂直に打ち込めば良いらしいです。
自分はやれていませんが、またの機会にやってみます。💧
今のところ漏れは無かったので良しとしてます。
タイミングベルトの取り付け
タイミングベルトを取り付けます。
アジャストプーリーをタイミングベルト取り外し時と同じ様に、ベルトテンションを緩める方へずらして固定しておきます。 参照(タイミングベルト取り外し時)
※タイミングベルトは、ドライブプーリー(クランクシャフト)からかけていきます。
取り付け後に先に合わせておいたクランクプーリーとカムシャフトの圧縮上死点位置が一コマもずれが無いかを確認しておきます。
ベルトの張り調整
タイミングベルトを組み付けたら、ベルトの張りを調整します。
基本的にベルトの張りは、アジャストプーリーのスプリング自動調整機能を使います。
以下にマニュアルを参考として貼らせてもらいます。
- 1番シリンダー圧縮上死点位置でアジャストプーリーのボルトを1回転程緩めて、テンションをかけます。
- アジャストプーリーボルトを仮締めします。
- 次にカムシャフトプーリーの歯数5コマ分エンジン回転方向(反時計回り)に進めます。
- この時エンジンヘッドでは全バルブが閉じており、ベルトテンションが最も緩んだ状態になっています。この位置で再度アジャストプーリーのボルトを緩めて、ベルトの自動調整を行います。
(最大限にベルトテンションが緩む位置で、ベルトの自動調整を行う。) - 最後にクランクシャフト2回転(カムシャフト1回転)させて、1コマもずれが無いか確認します。
タイミングベルトカバー・エンジンブラケット取り付け
タイミングベルトを組付け、張り調整、位置確認をしたらカバーを取り付けます。
タイミングベルトカバーの取り付け
タイミングベルトカバーを取り付けます。
その前にクランクシャフトプーリーのガイドプレートを忘れずに取り付ける事。
向きがあるので注意します。
タイミングベルトカバー裏側にはパッキンが付いていますが、今回交換していません。
劣化が激しい場合は交換して下さい。
タイミングベルトカバー下側のプレートを、忘れないうちに取り付けておきます。
エンジンブラケットの取り付け
取り外したエンジンマウントブラケットを取り付けます。
取り外した時と逆手順で取り付けます。
ついでにアースケーブルも劣化していた為交換しました。
エンジンマウントブラケットを取り付けたら、エンジンを支えていたジャッキを取り除けます。
クランクシャフトプーリーの取り付け
取り外す時に苦労したクランクシャフトプーリーを取り付けます。
取り付けにはSST工具を使用します。
クランクシャフトプーリー取り付けボルト座面に、薄くエンジンオイルを塗布しておきます。
締め付けトルク:113N.m
ファンベルト・タペットカバー・その他の組付け
クーラントアッパーホース・配線ステー取り付け
忘れずにタイミングベルトと逆側のクーラントのアッパーホースと配線ステーを取り付けておきます。
クーラントパイプの取り付け時はシリコーングリスを取り付け口に塗っておくと、パイプが取りつけやすくなります。
カプラー取り付け時に、水温センサー配線も接続しておきます。
インテークマニホールド接続
インテークマニホールドガスケットを装着します。
取り付けスペースを確保していたバン木を取って、インテークマニホールドをエンジンヘッドへ接続します。
ファンベルトの組付け
ファンベルト調整用のステーを取り付けます。
取付位置、向きを間違え無い様にします。
次にベルトをかけていきます。
A.C.ジェネレーターベルト:31110PFB013
エアーコンプレッサーベルト:38920PTF013
それぞれのベルト調整を行います。ベルトは張りすぎない様に注意しましょう。
僕はベルトの中間点を指で押して10mm程度のたわみが出来るくらいに調整してます。
調整後は調整ボルトと固定ボルトを忘れず締めこんでおきます。
タペットカバーの組付け
タペットカバーを取り付けます。
タペットカバーパッキンは新品に交換しておきます。
またパッキンのコーナー部分には液体ガスケットを塗っておきます。
取り付けボルト部のパッキンシールも交換しておきます。
タペットカバーパッキン取り付けについてはこちらの記事でも紹介しています。
後はタペットカバーを取り付けて、エキマニとマフラーを取り付ければ完成!と思っていました。
ところが!!
タペットカバー取り付けボルトの1本(長い方)が折れました💧。
規定トルク(9.8N.m)で締めこんでいた時、ボルトの取り付け方がへんな嚙みこみ方をしていたんだと思います。
「ボキッ❕」といってしまいました。(;゚Д゚)
最後に油断したんかな~💧。
何とか修復しましたが、そちらについてまた記事に出来たらと思います。
締め付け時には注意して下さい。
その他の組付け
・カムポジションセンサーをエンジンマウントブラケットに取り付けます。(確実に取り付ける。)
・エキマニ、マフラーを取り付けます。
・オイルフィルターを取り付けます。
・ブローバイパイプを取り付けます。
・タペットカバー上の配線カプラーを元の位置に取り付けます。
・カプラーを元通りに接続し直します。
バラシ時に色々取り外した部品、配線などを確実に組み付けていきます。
取り外し編などを参考にして下さい。
まとめ
おつかれさまでした。
何とかエンジンヘッドガスケットを交換しエンジンを組み立てることが出来ました。
まだ無事エンジンが始動出来るか試していないので、ドキドキです。
取り敢えず組付け後に余ったパーツは無く、交換部品は計画どうりに行ったので良しとします。
はじめてのエンジンヘッドガスケット交換でしたが、ここまでは無事終了出来たんじゃないかな~。
色々抜けがあって手順を間違えたりしましたが、元通りの形にはなりました。
まだ動くかどうかは知らんけど (;´Д`A “`
次は難関のクーラント注入によるエアー抜き作業です。
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