かみさんのホンダN-BOXに乗っていて、ふとワイパーアームを見てみると、塗装が剥がれ、サビが浮き始めているのに気がつきました。
普段はあまり気にしない部分ですが、近くで見ると意外と目立つものです。
せっかくのN-BOXが、ちょっとくたびれて見えてしまうのはもったいないですよね。
そこで今回は、自分の手でワイパーアームを塗装してみることにしました。
「DIYなんてやったことがないから無理かも…」と思う方もいるかもしれませんが、
この作業は工具と塗料があれば初心者でも十分にできる内容です。
しかも、一度塗装すれば見た目もグッと引き締まり、サビ防止にもなって一石二鳥!
この記事では、実際に僕がDIYで塗装した手順を紹介していきます。
※この内容は私個人の作業結果を記しています。参考に作業される人は全て自己責任でお願いします。
あなたの作業、結果に私は一切関知いたしません。
準備するもの
ホンダN-BOXのワイパーアーム塗装に必要な道具や材料を以下にまとめました。
今回、ワイパーブレードのサビひどかった為、ブレード交換も行いました。
※再使用可能であれば用意する必要は無いです。
🔧 必要な道具・材料一覧
項目 | 用途 | 備考 |
---|---|---|
12mmメガネレンチ または12mmスパナ | ワイパーアームの取り外し | 車種によってサイズが違う場合あり |
サンドペーパー (耐水ペーパー) | サビ・旧塗装の除去/足付け | 番手は320〜600番程度 |
パーツクリーナー or 脱脂剤 | 表面の油分・汚れ除去 | アルコールでも代用可 |
マスキングテープ/新聞紙 | 養生用 | 塗装したくない部分を保護 |
スプレー塗料 (黒または好みの色) | 塗装用 | 耐候性のある自動車用スプレーがオススメ |
プライマー・プラサフ (下地塗料) | 塗料の密着性向上 | 耐候性のある自動車用スプレーがオススメ |
ダンボール | 塗装時の塗料飛散防止 | 塗装ブース代わりに使うと便利 |
ゴム手袋 | 手の保護 | スプレーや脱脂剤から手を守る |
ウエス(古布など) | 拭き取り | 作業中の清掃に便利 |
ワイパーブレード | サビ、劣化が目立つため交換 (再使用可能な場合あり) | 交換用サイズに注意 |
🎨 塗料選びのポイント
- 「つや消し黒」や「セミグロスブラック」が純正風に仕上がるため人気です。
- 耐候性・防サビ性能のある塗料を選ぶと長持ちします
- 一般的なスプレー缶(ラッカー/アクリル系)でOKですが、プライマーを使うと仕上がりと耐久性が向上します
僕が使用した塗料は「シャーシコートブラック」です。
以前バモスに吹き付けた余りでやったります!
プライマーも以前に使用した余りの「プラサフ」があったのでこちらを使用しました。
🛒 購入場所の例
- ホームセンター(カインズ、コーナン、DCMなど)
- カー用品店
- Amazonや楽天などのネットショップ
作業前の注意点
ワイパーアームの塗装はそれほど難しい作業ではありませんが、下準備や環境に気をつけるだけで、仕上がりと耐久性が大きく変わってきます。
ここでは、塗装を始める前に確認しておきたいポイントをまとめました。
🌞天候・気温・湿度をチェック
塗装作業は、乾燥しやすい晴れの日に行うのがベストです。
以下のような環境条件を目安にしましょう。
- 気温15〜30℃くらいが理想(寒すぎると塗料が乾きにくく、暑すぎるとムラになりやすい)
- 湿度は60%以下が望ましい(湿気が多いと塗膜が白く濁る原因に)
特に梅雨時期や雨の前後は避けるのが無難です。
風通しと風の強さに注意
屋外で塗装する場合は、風の強さにも注意してください。
強風下では以下のリスクがあります。
- スプレーの霧が舞って周囲に飛び散る(車や壁への塗料飛散)
- ゴミやホコリが塗装面に付着して仕上がりが汚くなる
理想は風のない日か、風の当たりにくい屋外の軒下などです。
屋内で作業する場合は必ず換気を確保し、周囲に新聞紙やダンボールでしっかりと養生しましょう。
このような事前準備をしっかり行っておけば、塗装作業中のトラブルや後悔を減らすことができます。
作業手順
ここからは、ホンダN-BOXのワイパーアームを実際に塗装する手順を紹介していきます。
取り外しから塗装、再取り付けまで、丁寧に進めれば初心者でもきれいに仕上げることができます!
ワイパーアームの取り外し
まずはワイパーアームを車体から取り外します。
- ワイパーの取り付け位置確認。
※運転席、助手席側で形状、長さ、位置が違う為写真等撮っておくと良いです。 - ワイパー取り付け部分のカバーキャップを取り外します。
- 12mmナットで取り付けてあるので、メガネレンチまたはスパナで緩めて取り外します。
- ナットを外したら、アームをゆっくり持ち上げて引き抜きます。

🔧 ポイント
- ワイパーを取り外す前にワイパーブレードの待機位置(作動していない時の位置)をマスキングテープ等でフロントガラスへマーキングしておく。
- ナットが固着している場合はCRCなど吹き付けておいて、振動を与えながらレンチを回すとはずれます。
- ワイパーアームも固着している場合は、揺らしながら外すと、外れやすくなります。
ワイパーブレードの取り外し
今回の作業では、ブレード部分にサビがあったため、塗装と合わせてブレードも交換します。
- 取り外したワイパーアームの先端に取り付けられているブレードを確認します
- ブレードの中央付近にあるロックボタン(爪)を押しながら、ブレードをスライドさせてアームから外します。
- ブレードが外れたら、必要に応じて同じサイズ・形式の新品ブレードを準備します。
※下画像では先にワイパーブレードを取り外していますが、ワイパーアームを車体から取り外した後の方がやりやすいです。


ポイント
- N-BOXのワイパーサイズを調べる。※車検証の年式、型式からメーカーカタログで調べます。
- ブレード交換が初めての場合は、取り外す前に写真を撮っておくと装着時に安心です。
下地処理(サビ取り・足付け)
表面のサビや古い塗装を落とし、新しい塗料が密着しやすいようにします。
- サンドペーパー(320〜600番)を使ってアーム全体を磨きます
- サビがある場合は念入りにこすってしっかり除去しましょう
- パーツクリーナーや脱脂剤で油分・ホコリを拭き取ります

ポイント
- ムラなく、全面に軽くキズ(足付け)をつけることで、塗装がはがれにくくなります
- 軽度のサビならペーパーだけでOK。
- サビがひどい場合はサビ落とし剤、サビチェンジャ―を使用
かみさんのN-BOXワイパーはサビがひどかったので、サビチェンジャーを使用しました。
塗装(スプレーのコツ)
いよいよ塗装です。焦らず、「薄く・何回かに分けて」が大切です。
- プライマー(下地スプレー)を軽く全体に吹きつけます
- 10~20分乾かし再度吹き付けます。この作業を2~3回ムラが無くなるまで行う
- 下地塗装が乾くまで待ちます(1時間以上)
- 塗装スプレーを薄く全体に吹きかけます(1回目)
- 10〜20分乾かし、2回目・3回目と重ね塗りをしていきます(※下地塗装と同じ)
- ムラが無くなる様に塗装します。※厚塗り注意!薄く、適度に速くスプレー!


3~4回

塗装3~4回
ポイント
- スプレーは20〜30cm離して、一定のスピードで左右に動かしながら塗ります。
- 厚塗りは垂れやムラの原因になるので避けましょう。
- 仕上げ用のつや消しトップコートを使うとよりプロっぽい仕上がりに。
乾燥・仕上げ・取り付け
最後はしっかり乾燥させて、もとに戻しましょう。
- 最終塗装後は最低でも1〜2時間は乾燥させます(可能なら一晩置くと安心)
- 完全に乾いた事を確認する
- ワイパーアームを車体に取り付け、ナットを締めてキャップを戻します
ポイント
- ナットは締めすぎないよう適度なトルクでしめつけます。
- ワイパーアームの取付位置、運転席、助手席側の確認をする
- 最後にワイパーの動作、拭き取り確認を忘れずに行いましょう。
ビフォーアフター写真
実際にDIYで塗装したホンダN-BOXのワイパーアームとブレードの「ビフォー(施工前)」と「アフター(施工後)」の比較です。
📸 ビフォー(塗装・ワイパーブレード交換前)
- ワイパーアームにサビと塗装剥がれが目立ち、全体的にくたびれた印象。
- 特にブレード部分のサビが進行しており、見た目だけでなく機能面も不安がありました。
▼写真:塗装・交換前のワイパーアーム・ブレード

🎨 アフター(塗装&ブレード交換後)
- 黒の塗装で、ヤレ感は無く、新品のような印象に!
- ブレードも新品に交換し、見た目のリフレッシュだけでなく安心して使用できる状態に回復。
▼写真:塗装&交換後のワイパーアーム

まとめ
今回、初心者ながらも時間をかけて丁寧に仕上げることで、キレイに蘇らせることができました。
ただもう少し時間に余裕があればよかったかな・・・💧。
10時過ぎからの作業で、16時までには終わらせたかったがちょっと塗装に時間をかけれず、焦りがあった。 (ちょっと塗装にタレが出来たかな~(-_-;))
ただし見た目は素人仕上げにしては満足で、カミさんも喜んでくれました。
サビも消え印象が変わったので良かったです。
最後に塗装のポイントは
・焦らない。
・薄く塗る。
・スプレーは一方向から一定速度手を動かしながら。
・乾いてから。
です。
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